こんにちは! 2019年1月から1年間、ラトビア大学に留学していた加藤美歓です。留学の1年間、色々な人に出会い、様々な体験をし、ラトビアの魅力をたくさん発見して、ラトビアが大好きになりました。そこで、みなさんにラトビアのオススメポイントを紹介したいと思います。
ラトビアは東ヨーロッパにある小さな国で、公用語はラトビア語です。通貨はユーロを使用していて、日本人は90日以内ならビザ無しで滞在できるため、ヨーロッパ旅行の際には訪れやすい国だと思います。日本と同様四季がありますが、気温は1年を通して日本より低いので、夏が短く冬が長めです。私が滞在した年は、夏は夜はエアコン無しでOK(水シャワーは寒い)、冬は暖冬だったため東北くらいの寒さで屋外での活動にも耐えられるレベルだったので、とても過ごしやすかったです。
なぜラトビアがオススメなの?
🍊とにかく物価が安い!!
食費や寮費、タクシーの料金、通信料金など、日本に比べて様々なものがとても安く、お財布に優しいです。私の場合、1人部屋に住んでいたため寮費は€270/月と高かったことに加え、外食や遊びにお金を沢山使っていましたが、全て含めた1ヶ月あたりの出費は大体5-6万円におさまっていました。お土産やホテルなども比較的安価なので、留学だけでなく旅行の目的地としても魅力的な国だと思います。
🍊治安が良い
日本に比べて安全とは言えませんが、比較的治安の良い国だと思います。留学中に自分の身に危険が及ぶ事は一度もなく、毎日何の心配もせずに過ごすことができました。夜間以外なら女性1人でも安心して外を歩けます。
ただ、危険な場所には近付かない、自分の持ち物から目を離さないなど、最低限の注意は必要になります。バッグはファスナー付きがオススメです。
🍊都市と自然のバランスがちょうど良い
ラトビアでは都会の娯楽と自然の癒しの両方を楽しむことができます。首都リガ中心部の旧市街は世界遺産に登録されており、毎日散歩しても飽きない素敵な場所です。道端では沢山のストリートミュージシャンが演奏していて、音楽が生活の一部になっています。また、リガはバルト三国最大の都市で、大型ショッピングモールや娯楽施設などが集まっています。一方リガを少し離れると、広大な沼地や川、海、湖、森など、大自然が広がっています。都会と自然の両方を楽しめるので、ラトビアは都会好きな人も自然が好きな人にもオススメの国です。

旅行のベストシーズンは?
🍊6月・7月
私の一番のオススメは、6月、7月! 天気が良い日が多く気温的にも過ごしやすいので、屋外の活動にも適しています。日が長い時期なので、施設の営業時間も冬に比べて長く、朝から晩まで活動できるため、旅行にはピッタリです。この時期外せないイベントは、6月23日〜24日の夏至祭”Līgo”です。人々は花や樫の葉で作った冠を頭にかぶり、夜が明けるまで食べたり飲んだり歌ったり踊ったり。日本では味わえない特別な雰囲気でとってもオススメのイベントです!留学を春学期で終える予定の方は、是非夏至祭まではラトビアで過ごしてください!

🍊11月・12月
6月、7月に旅行できない人にオススメなシーズンは、11月、12月です。日が沈むのが早く気温も低いですが、この時期にも魅力的なイベントが沢山あります。11月にはLāčplēša dienaというラトビア独立のために戦った兵士への記念日、そしてラトビアの独立記念日があります。夏の明るい雰囲気とは一変、キャンドルやトーチの荘厳な雰囲気に包まれて、歴史の重みを感じることができます。また、12月はクリスマス一色! デコレーションで街中キラキラで、旧市街には可愛いクリスマスマーケットも出現します。冬のラトビアも、夏とはまた違った雰囲気でオススメです。


リガのオススメ観光地
🍊Folkklubs ALA pagrabs
旧市街にあるALAはとても素敵な雰囲気のレストラン/バーで、現地の人だけでなく留学生や旅行客からも大人気のお店です。おいしいラトビア料理やお酒はもちろんのこと、夜にはコンサートや生演奏に合わせたフォークダンスも楽しめます。ALAの私のオススメはハニービール。ラトビア特産の蜂蜜を使ったビールは、甘くてとってもおいしいです。人気のお店なので、夜に行く場合は事前に予約しておくと良いかもしれません。

🍊国立歌劇場
国立歌劇場は、オペラやバレエ、コンサートなどが行われる豪華なオペラハウスです。オーケストラピットがあり、BGMは全て生演奏。そして一番の魅力は、なんといってもその安さ。日本では高くてなかなか手が出ないオペラですが、ラトビアではなんと、€7からオペラが楽しめるんです! ラトビアを訪れる際には是非、国立歌劇場でハイカルチャーを楽しみましょう。

さらに深くラトビアを体験したいなら…
ラトビア留学中の長い夏休みを持て余している方、またはただのメジャーな観光地巡りでは満足できない旅行者の方にオススメなのが、田舎でのファームステイです。私は夏休みの1か月間マドゥオナという都市にステイし、料理の手伝い、ベリーや野菜の収穫、家の改装、牛の乳搾りなど、さまざまな体験をさせてもらいました。また、1か月間寝食を共にしたホストコミュニティの皆さんは第二の家族のような存在になりました。ラトビア人と共同生活を行うことで、普段の大学生活や旅行では気付かないラトビアの魅力を沢山見つけることができると思います。ステイ先はネット上のウェブサイトなどで探すことができ、最短1週間程度からステイできるので、興味のある方は是非ファームステイにトライしてみてください!

要注意ポイント!
最後に、日本との違いに驚いたり少し困ったりした点を紹介します。ラトビアに行く際には参考にしてみてください。
🍊日の長さの違い
季節による日の長さの違いが日本に比べて大きく、夏至の頃には22:30近くまで沈まなかった太陽が冬には16:00前に沈んでしまいます。冬には営業時間が短くなる施設もあるので要注意です。
🍊言語
首都リガではカフェ店員や若い世代には英語が堪能な人が多いですが、特に高齢者には英語が話せない人も沢山います。スーパーやセントラルマーケットで買い物をする際には、ラトビア語で基本的なフレーズや数字を覚えておくと便利かもしれません。Google翻訳もかなり役立ちます。
🍊店員さんの態度
日本の店員の接客態度に慣れていると、ラトビアで少し驚くかもしれません。日本のマクドナルドでは「スマイルゼロ円」が有名ですが、ラトビアの場合は「スマイルゼロ」です。そこで是非、お釣りをもらうときにラトビア語で「Paldies(パルディエス=ありがとう)」とお礼を言ってみてください。ラトビア語を使うと喜んでくれるラトビア人が多いので、もしかしたら店員さんの笑顔が見れるかもしれません。(私の場合は成功率15%くらい、特に中高年に効果あり)
🍊公衆の場所での飲酒は禁止
公園やベンチ、ビーチなど公衆の場所での飲酒は禁止です。お酒は自宅、ホテル、お店で楽しみましょう。
🍊公衆トイレが有料
意外と困るのが、無料公衆トイレがほとんど無いこと。駅などのトイレは使用料約30セントがかかるので、トイレ用の小銭を持ち歩くのを忘れずに!
最後に
ここで紹介したのは、ラトビアの魅力のほんの一部に過ぎません。今回紹介しきれなかった魅力的なポイントも沢山あるので(料理、お土産、民族衣装など)、是非ラトビアを訪れて、ご自身の目で確かめてみてください!
